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「おかしいですわ…  この手紙…」 「だよなっ!!  めちゃくちゃ鳥肌が立つぜ。  どこまでキザ男なんだっつ  ーのっ…」 雪乃の呟きに反応したのは相葉だった。 「黙れっ外道!」 すかさず晴香は相葉の足を蹴り飛ばす。 その時雪乃はハッと気が付く。 「晴香。  貴方はこの手紙…読めました  の?」 英文で書かれた物の方を指し示す雪乃に、晴香は少し恥ずかしそうに頬を染めながら頭を横に振る。 「私に読める訳ないじゃん。  だから坂崎に読んで貰った  んだよ…」 「坂崎さんに…」 「一応大学生ですから。  ただ、読みにくくて苦労  させられましたケド…」 「そうですわね…。  読みにくい筈ですわ…」 再び文面に瞳を走らせ、雪乃の疑問は確信へと変わった。
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