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「……ほらみろっ。
壱吾は会う気があったんだ
よっっ!!!
私を捨てる気なんて無かっ
たんじゃんっっ!!」
俄然元気を取り戻し、濡れた瞳を強引に拭うと、膨れ顔の相葉へと勢い良く毒づき始めた。
最初に壱吾からの手紙を見つけた時。
「お前捨てられてんじゃんっ」
そう言って相葉に馬鹿笑いされた事が、晴香の胸に突き刺さっていた。
「だからなんだよっ!
こんな女々しい手紙書きやが
って…。
なぁにが“輝く君”だっ。
お前ハゲてんのかっ!!
それともあれか??
顔がテカってそう見えてん
のかっっ?!」
「ぬぅわにぉぅっっ!」
「口のまわりが肉の油で
ギトギトだっつーのっっ!」
慌てて口元を拭った後、晴香は顔を真っ赤に染めて、相葉を再び締め上げに掛かる。
「言わせて置けばぁ…。
天誅じゃぁぁっっ!!」
「ぐ…ぐるぢぃ…。
ごの…暴力女…」
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