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ほとんど窓や扉を開けない図書館は埃まみれ。
またここに来た。
パチュリーは本を読んでいるらしく、ページを捲る静かな音が聴こえる。
やがて、本を閉じる音が聴こえた。
「けほっ、けほっ…」
喘息持ちの彼女が咳き込む。
体を落ち着かせる為に深呼吸をしている音さえこの静かな図書館は伝えてくる。
「また来たの…?」
「あぁ、また来たよ。」
「アナタに用は無いわ…」
今日は機嫌が悪いのかな…
いつも以上の鋭い言葉にくじけそうになる。
「なぁ、俺の想いを聴いてくれないか?」
「えっ…?」
「パチュリー!俺はお前の事が好きだ!何をしたって振り向かせてやるからな!」
「アナタ何を…」
「まぁこれが俺の本心だ。ちょっとは見直してくれた?」
「ば、バカじゃないの…」
こりゃ手強い…
俺の言葉はほとんど伝わってないのかな?
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