密室の少女

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パチュリーと二人で外に出た。 赤く染まった夕陽が沈んでいく空が見える高台まで。 「綺麗ね。本で読んだよりもずっと綺麗。」 「だろ?こういうのは実際に見たほうが綺麗に見えるものなんだよ。」 「ありがとう。」 「ん?」 「私をあそこから連れだしてくれてありがとう。」 「はははっ、ありがとうか。俺はパチュリーとこの景色を一緒に見たいから連れだしただけなんだけどな。」 「でも、ありがとう。」 横を見ると夕陽に染められてほのかに赤い顔をしたパチュリーが居る。 俺達は何処へでも行ける。 次は何処へ行こうか? なぁ、パチュリー。
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