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「あっ…おはようございます。」
「う、うん♪雄大おはよう!」
やっぱりだ。いっつも時雨さんは僕が家を出る時間に合わせて家を出る。
家は隣で壁越しにお互いの顔が見える感じだ。
「雄大も今から学校か?」
「そうですよ。」
「そうか!い、一緒に登校でもしながら話さないか?」
いつもこれだ。こうやって顔を少し赤らめながら距離を詰めてこようとする。
「その…………友達と行くっていつも言ってますよね?」
「そうだよな…ごめんな、毎日毎日。」
ほら…また悲しそうな顔を見せてくる。そんな顔しないで欲しいよ。ごめんなさい。
「それじゃ失礼します。」
「っ!………………ああ…気を付けてな。」
何かいつも言いたそうな顔を見せていつも言わない。
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