2人が本棚に入れています
本棚に追加
恐怖、それが心の中を支配したコヨーテは、スローモーションになった世界の中で思う。
……ペーパーさん済まない後はあんたに任せるぜ。 そして、ゴメンな兄ちゃんお前をさらった憎き敵を俺の手で倒せなかった……
そして、コヨーテは、ショックのあまりに倒れた。
そして、床にたたき付けられゴトンと床に音が響いた。
「コヨーテ!? コヨーテェェー!!!!」
仲間想いのペーパーは、コヨーテの元へと駆け寄り、コヨーテの右手を握り絞める。そして、コヨーテの名を何度も叫ぶ。しかし、返事は返っては来なかった。
それを、端から愉快そうな表情で見る変爺は、散々な言葉を投げ掛けた。
「圧倒的威圧に負け、何も出せずに失神するとは脆弱な奴よのぉ。人質の妹を救いたかったようだが、残念だピョーン☆。私に盾突いた褒美として、儂が君の妹を今以上にたっぷり可愛がってやろう。うっひょー!!」
その言葉に、ブチ切れたペーパーは、コヨーテの横顔を眺め、
「待ってな。妹の分は、俺が必ずやってやる。だから、安心してしばらくおねんねしてな。」
と喋った後、目を閉じ、右手をぐいっと握り絞め変爺と対峙した。
最初のコメントを投稿しよう!