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……そして、なぜだか、パーを出せば勝てる気がする。……
全てが、スローモーションの世界の中で、ペーパーは握り絞められた手をゆっくりと開き、その形をパーへと変化させた。
向かい来る、ぐー群れは、メテオの如く振り注ぐが、実際は、一つのぐーの幻影に過ぎない。つまりパーが包み込むべきぐーはたった一つ。 そして今、パーが本物のぐーを捕らえ、包み込んだ。
ヘンジーのぐーが包み込まれたその時、ペーパーは、勝利を確信した。が、しかし、
……俺の勝ちだ、ヘンジー!!あれ!?でも、力が抜ける……
ペーパーは勝負に勝ったが、疲労で倒れてしまったのだ。
そして、
「儂の負けだピョーン☆……」
そう言って、ヘンジーもまた、負けのショックで倒れこんでしまった。
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