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「まあ、可哀相になんてことを。まだ若いのに……」
「猿轡を噛まされ、両手を接着剤で無理矢理チョキ状態にされ、強制的なじゃんけんで負けたそうよ。それで心のキズをおったらしいの。」
「どうりで、じゃんけん界のラファエルが負けたのじゃな。」
と村人達が口々に言い合っていた。
そんな中誰とも交わらず、一人静かに泣いているものがいた。
「か、かぁさん。俺、復讐するよ。かあさんの。」
この青年の名をペーパー・ストーンという。
この青年は今日、村を旅立った。
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