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『ペーパーさん。あっしのチョキを使って下さい。』
……ああ、行くぜコヨーテ!!……
「さあ、来い、千代子ぉー!!」
「私が、必ず、勝つ!!」
「「ウオオォ!!」」
「「じゃんけんぽん!!」」
ついに決闘、二人の血は煮えたぎるマグマのように熱い!!
「シザーズ・ガン!!」
ペーパーは右手に作ったチョキの中指と人差し指をくっつけて、それを一丁の拳銃のようにして構え、中指から、緑色のエネルギーの塊を千代子に向けて放った。
しかし、向かい来るエネルギーの塊に対して、千代子は不気味な笑みを浮かべて、余裕の表情で技を繰り出す。
「kill」
ふいに、千代子の両手は、ゲル状態になり、血のように紅く染まる。そのゲル化した両手は、互いを求めるようにしてくっつきあい、ゲル状態の一つの大きなチョキを形成した。やがて、ゲル化していた一つのチョキは、紅色のまま元の肌の質感へと戻った。
そして、千代子は、その紅いチョキで、エネルギーの塊を文字通り、斬った。
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