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「ロックについて分かっているのは、じゃんけんで必ず、ぐーを出すということだけだ。俺は本当にじゃんけんで勝てるのか?」
そうペーパー・ストーンが一人ごとを言った時だった。
白昼堂々とペーパーの四方八方を囲むバイクの群れができ、その中から、リーダー格とも言える男がバイクから降り、じゃんけんを挑んできた。
「おい、お前じゃんけんは強いのか?俺の名はシザーだ。俺にじゃんけんで勝てたらこの道を開けてやるよ!!まあ、無理だろうがな!!」
その言葉にペーパー・ストーンは怒りを露わにする。
「いや、この道は開けて貰う。俺はロックを許さない!!」
その怒りに呼応するかのように荒々しい声で、リーダー格の男は答える。」
「は~あ?お前がロック様を倒すだと。この俺ですらロック様には一度たりとも勝てたことがない。お前みたいな青二才に勝てる訳ないだろ。分かれよ!!」
激昂する男に対してペーパー・ストーンは鋭い語気で言い放つ。
「お前が雑魚なだけだろう!!」
「はあ!生意気な口を。さぁ、お前の全力を見せてみろよ!いくぜぇぇー!!」
「「じゃんけんぽん!!」」
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