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ペーパーは習得した、九々で2×4=8で両手をあわせて、八本のチョキがあるのだと、瞬時に理解した。
そう、そして、それと同時にそれは、今は無きかの有名な八鋏(やつばさみ)流の構えなのだとペーパーは、悟った。
そして、その襲い掛かるチョキにペーパーは、たった二本のチョキで、挑みにかかる。
どんな闘いにおいても数は力である。 ペーパーに千代子の全ての攻撃は、当然、捌ききれない。
「「ウオオォ!!」」
「「アイコでしょ!!」」
ペーパーは、千代子の二本のチョキを、受け留めた。が、しかし他、計六本のチョキの斬撃を、もろにくらい、絆創膏でも、治るのに二日は、かかるような痛々しい傷を全身に負った。
「あ、熱いぞ!! 全身がァアー!!」
ペーパーは、痛さのあまり、そう叫んで肘から崩れ落ちた。
そんな中、コヨーテは思う。
『うっわ!! 肘からとは痛ぇ!!』
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