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……くッ、この男……何を出してくるんだ！？クソッ！ええい、こうなったらやけだ。ぐーをだす……
……へへ、俺が何を出すか、分からないだろ？そうやって生まれた焦りがお前に敗北をもたらすのさ！！俺はチョキを出そう。このじゃんけん界のコヨーテがお前のガラスのハートをボロボロのギタギタにかみ砕いてしまおう！！……
両者の手はしなる鞭の如く鋭く振り下ろされ、辺りに砂煙が舞う。そして今両者の思惑が衝突する。
コヨーテはチョキ。では、ペーパー・ストーンは？
やはりぐーだった。
コヨーテが狼狽しながら言う。
「なっ！何！？」
そしてペーパー・ストーンが目を見開き言う。
「俺の勝ちだ！」
すると、怒り狂ったコヨーテの部下達が、一斉にペーパーをじゃんけんで倒しにかかる。
「「おい、調子乗るんじゃねえぞ。」」
しかし、コヨーテは皆を制しにかかった。
「止めろぉ！！お前らじゃ、相手になんねえよ！！潔く負けを認めるのが筋ってもんだぜ。」
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