18人が本棚に入れています
本棚に追加
やっぱりな…。
父さんだったんだ。
また、父さんに寝取られた。
俺は今までの人、みんな男女関係なく親父に寝取られた。
知念はないと思ってたが、親父の卑しい声の後に、知念がかすかに喘いでる事から、俺は悟った。
また、寝取られたと。
知念にはまだ手を出していなかった。
大事だったから。
親父が知念を妙に気にいってた理由も、知念と親父が二人でこそこそしていた理由もやっと分かったんだ。
遅いな、俺。
俺の中の何かが壊れた気がした。
俺の頬が冷たくなった。
ああ、雨か。
俺の心の傷に染みる雨が降っていた。
俺は狂うように笑い、そして意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!