休日

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 暫く無言の攻防戦の後、長いため息をつきつつ、秋良が悠の横に腰を下ろせば、膝の間に悠が移動してくる。 「なぁ。何してんの?」 後ろから抱き締める様なかたちになり、秋良が平静を保って問い掛ければ 「え?背中空いてると怖いし、背中合わせだと寂しいから。ダメ?」 と言いつつ、無邪気に見上げてくる。 (いやいや。何なの?人の理性試してんの?) そうは思いつつ、悠のお願いには弱い秋良である。 「はぁ…。仕方ねぇな。」 「ありがとう。つき合わせてゴメンね。」 「別に。でも、そんなに怖いか?この話」  分からんと言いつつ、近くにあった本を一冊とり秋良も読み始める。 「だって絵が上手すぎて怖い。」  秋良の言葉に、顔を赤くしつつ、悠も続きを読み始める。 「ふーん。そんなものか?」 「そんなものですよ。」  他愛もない会話をしつつ、いつの間にか2人ともマンガの世界に没頭していった。
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