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「ありがとう。」
ホッとしたように笑い悠はベッドの下に座って読み始めた。
しばらくすると、背中に心地よい重みと温もりを感じる。いつの間にか、悠が背後まで移動して来ていたらしい。
「何してんの？」
大概の事には無関心な秋良も流石に、面食らって尋ねる。
しかし、悠の返答は無い。
不信に思って振り返ればそこには、半泣きになりながらも漫画を読んでる悠の姿が。
（イヤイヤ。漫画で半泣きとか、あり得ねぇだろ。いったい何読んでんだ？）
悠の手元を覗き込めば
数年前に連載の終わった主人公が「俺が新世界の神なる」と言って暴走しちゃった某人気死神のマンガを読んでいる。
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