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(そんな半泣きになるほど怖かったか?このマンガ。)
マンガの内容を思い出して、首を捻る。
が、秋良は、悠が異常に怖がりである事実を思い出した。
「・・・なぁ、何読んでんの?」
若干、不機嫌な声になった自覚はある。しかし、突っ込まずにはいられない。
「ひゃわぁぁぁぁ!!」
いきなりの秋良の声に驚いたのか、悠はへんな声をあげて本を落とした。
「びっ…びっくりしたぁ…。」
と、同時に涙腺が決壊したのかポロポロと泣き出してしまっている。
「ったく。そんなになってまで読むこたないだろ。」
ポロポロと泣いている悠の顔をため息混じりに拭いなが言えば、悠が若干、恨めしそうに見上げてくる。
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