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照りつける太陽は全く容赦無い。
あと少しで、夏休みになる。
…だが、その前に
期末試験が、ある。
誰もが嫌がるであろう…テストだ
俺にとっても、良いものでは無い
これまた意外なことに、
俺は、中間試験は、そんなに悪くなかった。
「なぁ、龍弥よ~。テストどんな感じ?」
いかにもダルそうに聞いてくる陽平
「普通に授業受けてれば、点数なんて取れるとは思うけど?」
ここ最近、休みがちだった陽平への嫌みも込めた言葉
「俺、彼女と遊んでたからな。」
ケロッと、平然とした顔で言っている
「お前は、罪悪感とか無いわけ?」
俺の言葉は、そんなに変だったのか、陽平はいきなり笑いだした。
「今まで、龍弥だって休んでたのに悔しいって気持ちはあるなぁ。」
「失礼な奴だな…俺は、欠席しない遅刻魔なだけだよ。」
「あれ?そうだっけ?」
呆れてものも言えない。
「陽平…お前は、担任のブラックリストに載ってるぞ。きっと。」
陽平の顔から、笑顔が消えた。
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