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「なんだよ、それ。
おい。ちょっと、弥生も黙ってないで、なんとか言ってくれよ」
俊政は、とうとう観念したように弥生に助けを求めた。
これには香苗も、ちょっとドキマギしてしまいながら、彼女の意見を待ったのだけれど。
弥生の口から出た言葉は、予想したものとは全く違うものだった。
「香苗が嫌だって言ってんだからさ。諦めればー?」
「はあ?弥生っ。
だって、昨日までは俺のこと応援してくれるって言ってたじゃんかよ」
俊政は訴えたが、弥生は涼しい顔で
「それは、そのほうが香苗の為だと思ってたからだよ。
でも、もう香苗は、これからも堀川一筋でいくって決めたみたいだし。
あんたの出番はないんじゃないの?」
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