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長い、長いキス。
圭、息ができないよ。
息をするために少し、少しだけ、唇を離されて、また重ねられる。
ぐいぐいと押されるような感じがして、あたしはベッドに押し倒されて。
唇を離された。
あたし病み上がりなのに、こんなに息が上がっちゃって、大丈夫なのかな。
「圭、なに…?」
「わかっただろ」
「もう力も全然強いし、ちゃんと男だよ。
お前は弱っただろうけど」
圭は、淡々と言葉を繋げて、
「もうガキじゃない。
お前も、――――俺も」
そう言って圭は、小さく笑っていた。
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