曇時々雨

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ああ、そうか そうだったんだ 君は 最初から 誰も見ていなかったんだ ただ 逃げたかっただけなんだ 君は 現実を恐れ 影に逃げたんだ 影に逃げても 道なんてないのに それでも 君は逃げ続けるの? 君の心の中は 雨だけが 静かに 降り続いていた 自分を 責め続けるかのように 小さな冷たさを 浴びながら ねぇ? 君はいつになったら 光へ出るの? 一歩踏み出せば 温かくなれるはずのに 雨もきっと あがるはずなのに
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