春の訪れ

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教室に入っても水月の男子からの注目度は落ちない。 「なぁ、あいつ可愛くね?」 「あいつあの白咲中(しらさきちゅう)の河原じゃね?」 「えっ!?まじかよ?やべー、俺あいつ狙おうかな。」 なんて会話もちらほら聞こえてくる。 だが水月はあまり気にしていないようだ。 「席が奏の前で良かったわ~」 「私も、水月が前で良かった。男子だったらどうしようかと…」 「なになに?男と仲良くできないタイプ?」 悟られた…(泣) まあ隠しててもしょうがないし、悪いことじゃないし。 「うん、苦手」 「もったいないな~その可愛さなのに」 って水月は誉め上手なんだなって思ってた。 そしてタイプの違う私に、こんなに話をかけてくれる優しい人だと思った。 そして入学式が始まるため、体育館に移動した。
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