序章《緒方マイミ編》

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私は小さい頃から人前で歌ったり踊ったりするのが好きだった。覚えたての歌とあどけない踊り。それを見た人達はかわいいって言ってくれてた。そして私はアイドルになりたいと思うようになったんだ。 「お母さん。お父さん。学校行ってくるね!」 「気をつけてねマイミ」 「ちゃんと真面目に勉強してくるんだぞ」 「分かってるって」 朝ごはんを食べて学校に向かう。今日はいつもより授業が短いから楽なんだよね。 「マイミちゃん。おはよー」 「サエちゃん。おはよう」 彼女は小さい頃からずっと仲良しの渡辺サエちゃん。家が近かいからいつも一緒に登校するんだよね。 「今日は学校早く終わるね。だからその後遊びに行かない?」 「そうだね。プリクラ撮ろうよ?カラオケも行きたいし」 「うん。ユキちゃんとエリーちゃんも誘ってみよう」 「そうしよう。また四人で盛り上がろうね」 早く学校終わらないかな。みんなで遊びに行くの楽しいんだよね。
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