僕のヒロインは邪神の様です。

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「も一発、いくぞ~。」 「望むところです。」 スコーピオンが撃ち込まれた。少女(と言っても、実質遥人とほとんど同年齢に見えるが)は上体を無理に反らす。少女の腰のあたりが、バキッと音をたてた。 少女はそのままバック転し、両手を地面につけた。両手はリズムよく反動をつけ、少女の身体を180度回転させた。 「腰、大丈夫か?」 「なにを今さら。まあでも・・・常人なら間違いなく動けませんけど。」 「んにゃ・・・今すぐ動けなくしてやろうか。」 「けっこーです!!!」 少女は人差し指に息を吹きかけた。 気のせいか。遥人にはその息が、冷気を帯びているように見えた。 「『ルルイエ・サンプラスト』」 「・・・・・・なんだ!!?」 辺り一帯の気温が下がったのは、遥人にも分かった。
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