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「冥府にいでし大邪神、運命背負って悪魔の所業。」
少女の周りの気温が一瞬、氷河のように低くなる。
たまらず、遥人は目を瞑る。目を開けた遥人の前には、氷漬けになった三人がいた。
「すっごぉ・・・。何やったんだ?」
遥人はそこでようやく気が付いた。
あと一人、いないのだ。
「後ろだ!!!」
「・・・え?」
隣接した他のマンションの屋上から、少女を狙う第四の人影。
気づくのが一瞬早く、少女は身を躱した。
しかし、躱し切れず、AM0036の弾が少女の肩を貫いた。
「んぐぅ・・・・!!!」
「大丈夫!?・・・・・!!!」
何を言っているのか。大丈夫じゃないのは、遥人の方だというのに。
銃口は、遥人に向いた。
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