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昭和十九年七月十日―
済州島のとある帝国空軍基地―
俺の名前は 神 義一。
階級は帝国空軍一等飛行兵曹。
所属は横須賀三○二航空隊いや今は、
西部方面軍隷下
第十三独立戦闘機隊所属
通称 剣部隊だ。
剣とは古代より人が獲物を狩る為、己を守る為、また中世までは戦闘時の主力武器として使われて来た。
今、我々の剣は「震電改」だ。
その諸元は
全長九.八m
全幅一一.一m
重量五.五t
最大航続距離二千五百km
最高速度九百km
高度一万まで十分前後で上昇できる噴進発動機(ジェットエンジン)ネ-130を備え、機首に三十mm機関砲四門、二十mm機関砲二門を備えた帝国空軍の最新鋭戦闘機であった。
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