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「貴様らなにをガッカリして下を向いちょるか、悪い知らせばかりじゃあないぞ!海軍の第一機動艦隊の第一次攻撃隊がたった今、敵の機動部隊に攻撃を開始したらしいぞ!」
「おおっ!」
落胆していた俺達に一筋の希望の光が見えて来た。
「それにじゃあ、わしらが最初に上がってぶつかった、敵の第一次攻撃隊の数は八百機以上だったそうじゃが、これのほとんどをその迎撃戦で撃破したんじゃ!」
それまで沈んでいたその場の空気がようやく明るくなってきた。
その後の二回目の迎撃戦でも敵の第二次攻撃隊四百機あまりを撃破していたのである。
小沢中将の機動部隊はさらに俺達の窮地を救った第二次攻撃隊を放って敵艦隊に対し攻勢に出ているのだ。
そこで第一航空打撃軍はこの期に乗じて攻勢に出るべく、壊滅した攻撃機部隊に代わり比較的に損害の少なかった戦闘機部隊を爆裝させ、我々剣部隊にその護衛の任を託したいというのである。
敵艦隊は残存攻撃機収容のため、マリアナ諸島にかなり接近して来ているという。
好機到来である!
今であれば足の短い震電改でも十分に護衛の任を果たせるのである。
我ら震電改戦闘機隊の士気は大いに上がったのであった!
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