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「よーいッ!てぇーッ!」
坂井隊長の号令で剣部隊の震電改、全機が一斉に発砲を開始した!
ダッダッダッダッダッ―
「墜ちろーッ!」
門脇二飛曹は三十mm機銃を乱射しながら敵編隊に突撃して行った!
敵はその装備している十二,七mm機銃よりも遥かに太い火線を一斉に浴びせかけられ、慌てふためき隊形を崩して、その内十数機が炸裂弾をまともに喰い機体をバラバラにされながら、すれ違った。
我々剣部隊は隊形を維持したまま進撃を続け、敵編隊の料理を後続の烈風戦闘機隊に任せた。
烈風隊は心得たとばかりに隊形を崩され狼狽している敵艦戦を次々に料理していった。
「ほぉ、以外と上手くいくもんだなぁ、坂井隊長の強気も!のぉ、河野上飛曹。」
「しかし、ヒヤヒヤもんですぜ、あんな突っ込み方は。大沢大尉は真似せんでくださいや。」
「おぅおぅ、わかっておるわい、ところで門脇二飛曹、今ので一機喰ったろう。」
「はい!一機、撃破確実です!」
「そうじゃろう、普段からわしの薫陶宜しきを受けとるからじゃて。」
「大尉、そんな事言ってる間にそろそろお客さんが来る頃ですぜと…、はて?来ませんな。」
河野上飛曹の宛ては外れた。
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