消失

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学校を出て帰路につく。 校庭からは部活動の声。 今更だが俺も何らかの部に入って見たかった。まぁそれはムリな事で入部届を無表情で母に破りさられたのも良い思い出だと思う。 「さらば俺の学舎、2ヶ月後に俺が生きていたらまた会おう。」 何だか救われない一言だが、その可能性が無いわけでは無いので言っておいた。 というか、去年は実際に起きたことで 始業式から一週間遅れて俺の二学期は始まった。原因は妹による一撃。その一撃は俺の肋骨を砕き、俺を呼吸困難に陥れるという鬼畜仕様。しかもそれを見た母からは「鍛え方があまいからですよ。」とか言われる始末。それは全治1ヶ月の息子に言う台詞だろうか、いや違う。 そんな思い出を想起しているうちに我が家へと続く一本道へ辿り着く。家が学校から近場だと寄り道もろくにできやしない。 「俺に自由はないのか?」 「ははー、ないない、諦めなよ」 「!?」 後頭部に衝撃、一瞬意識がトんだ。 俺はこんなコトをするアホを一人しか知らない。
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