神々の理こそが真実と為す

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あれから一体どれ程の月日が経ったのだろう。もしかしたら、十年、もしかしたら、まだ3日。 どちらにしたってあの日のあの光景は僕の角膜に焼き付いて離れないだろう。忘れる事が出来るなら、忘れてしまいたい記憶。そう、アイツにはじめ会った時の…。 教室に差し込む太陽の光、その光を受け、煌めく硝子片。真っ赤に飛び散る鮮血。突き刺さる様な悲鳴と呻き声が鼓膜を突き破り直接脳内にガンガンと響く。 ほんの少しの間だった。俺は気づけば、一人になっていた。 俺を教科書読みに当てた教員も、周りにいた友達も、居眠りしていた連中も、全員真っ赤に染まった。 粉状になった窓ガラスが太陽の光を反射しながら、ひらひらと教室内に舞っている。その光景は北の国でみられるスノーダストの様だった。
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