第一章~Sweet Summer~

118/125
前へ
/270ページ
次へ
「やれやれ、全く何をやっているのだね君は?せっかくの僕のアシストを無駄にしたばかりか、他人を妬んで周りに気を使わせるなんて呆れて物が言えないを通り越して事実を淡々と語ってしまったじゃないか。」 落ち込んでいる暁を最後にやってきた本条が更に突き落とすように言うと、 「また、次があるさ。そんなに落ち込むなよ。」 と、声を掛けるタイミングを窺っていた丸田が慌ててフォローに入るが、今回が駄目だったと、この中で一番幸せそうな奴にハッキリ言われた事が暁の傷を更に抉る。 「じゃあ、今日はここで解散な。」 落ち込み具合が少々ウザくなってきた暁を無視して富士が解散を告げる。 「解散ッスか、だったら坊ちゃん、一緒に帰りましょう。」 解散と聞いて撫子が嬉しそうに富士にそう言うと、 「まあ、確かに帰る場所は一緒だからな……だが、断る。」
/270ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加