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風呂から上がるともう一杯水を貰い、客間に通されて布団に入ると、直ぐに意識が遠ざかった。
「起きたまえ、朝食を食べたらアジトに行く。」
宿酔いと寝起きで朦朧とする暁に一方的に告げる本条。
壁に掛かっている時計を見ると10時5分前だ。
のっそりと起き出して本条に付いて行くと、
「如月から連絡がきて、全員を集めて何か話があるらしい。面倒な事だ。」
と、吐き捨てるように説明してくれた。
テーブルには粥が用意されていて、
「どうせ宿酔いなんだろう。ゆっくりでいいから全部食べろ。」
と、椅子に座らされ本条はその向かいに座りコーヒーを飲む。
確かに宿酔いの胃に粥は有り難い。
姿の見えない卯月さんに感謝しつつ、粥を味わっていると、
「勝手に勘違いしているようだから言っておくが、その粥は僕の作った物だ。各種生薬などを配合して宿酔いの回復を早めるようにしてある。感謝するなら僕にしたまえ。」
と、暁の思考に訂正を入れられた。
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