第一章~Sweet Summer~

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「メイドさん居るのに自分で料理するのか?」 感謝する前につい気になった事を聞くと、 「まずは本条様ありがとうございます。というべきではないかね?酔いつぶれた君を夜中にわざわざ迎えに行って朝食まで作ってやった僕にさ。」 と、恩着せがましく言われたが、言っている事は事実だけだし、実際にそれで助かっているのも事実だ。 「いや、夜中に悪かったな。感謝してるよ。」 と、感謝を述べると、 「まだ感謝の念が足りない気がするが、まあいいだろう。それと、料理は趣味だからね。毎日ではないが、結構作るよ。それに今は卯月さんは高木を送って行ったからいないんだよ。」 と、言われるが、 「高木?誰か来てたのか?」 と、聞き覚えのない名前にそう聞き返すしかない。
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