第一章~Sweet Summer~

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小柳が学園から消えてから早3週間。 3週間もあれば、季節は移ろう。 季節は既に夏。 中間服を着ていた時期は終わり、今は夏服だ。 暁は如月が作ってきた黒いポロシャツを着ている。 もちろん如月の髪で縫い込まれた桜の花びらの刺繍入りだ。 富士には同じ柄色のアロハを。 本条やセシルには半袖のカッターシャツを。 轟豪にはマオカラーのカッターシャツ。 如月自身のシャツに変更はないようだ。 3週間の間にこれといった事件もなかった為、暁は期末テストの為に勉強に励んでいた。 そして、一週間前に始まっていた期末テストが一昨日に終わり、今日はテストの結果が張り出される日だ。 500満点中の462点。 今回の暁の5教科の合計点だ。 会心の出来だったから納得出来る点数だ。 これならば、上位10番以内には入れるだろう。 1学年の生徒数が300人で、特進クラスの生徒は60人だが、進学クラスの暁とやっているテストの内容は同じだ。
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