第一章

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1677年 5月3日 長らく攻め落とす事の出来なかった三河へSEの大部隊が集結し城下町周辺まで展開していた。 本来ならここまで城下町に近い場所にSEが展開する前に殲滅しているのだが城下町周辺の山々に少しずつ隠れ潜んでいたため発見が遅れて現在の状態になっていた。 さらに、徳川四天王は少し前に現れた別のSEの大部隊を追撃するために、今は城を離れていた。 岡崎城とその城下町は元々大量の敵が来た際に絶えられるよう高い壁で囲まれた作りだが、あくまで人にたいしての物であり、約2千を超えるSEの軍勢など論外な数だった。 城下町にいる数少ない兵達は物凄い緊張感に教われていた (いつ来る……) そう兵達が思い始めた時だった。 ダッ、と城下町に向かって大量のSEが向かって来た。 山を下り黒色の肌をした化け物達が迫ってきた。 城下町に入れる門は一カ所、町の北側に位置する高さ20メートルの大門のみであり黒の軍勢はそこへ手前に重殻、後方に軽殻という陣形で一気に走って来た。 SEの大群が門の手前まで来た瞬間だった。
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