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赤い軽殻と白い武者の間に重殻が一体割って入ったのだ。
重殻の服部辺りに霊刀が刺さる。しかし。重殻は霊刀の柄を相手の右手ごと掴んだ。
「今です!!」
仲間の呼びかけに赤い軽殻は瞬時に応じ、弾かれていた両腕を一気に振り下ろす。
「くらえーー!」
しかし、白い武者はSE達の予想を遥かに上回る動きをした。白い武者は霊刀を1tはある重殻ごと振った。
「馬鹿な!!」
赤い軽殻は完全に攻撃の動作にはいっており、回避が遅れた。
霊刀の刃は避けたが一緒に廻される重殻に当たった。
「ご…がっ▲▼」
軽殻ごと体が潰された。骨が砕かれ内臓が破壊され口から人とは違う緑の血を吐く。
赤い軽殻は建物にぶちあたり、そのまま倒れた。脳が揺れ体がぐらつく。そして、揺れる視界の向こうで白い武者がこちらへ来る。起きようにも体が起き上がらない。
白い武者が目の前に来た。
「普段ならば、これだけやったら命だけは助ける。しかし、俺の村を襲った貴様達は無抵抗の人を平気で殺した。」
刃の無い刀がこちらに向けられる。
「これは、その報いだ……」
赤い軽殻の体は二つに割れ、緑が吹き出した。
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