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「これは……」
小さな少年だった。少年は体のあちこちに火傷や傷を作り今にも生き絶えそうな姿だった。
それを見た兵達はもう助からないだろうとわかった。
しかし忠勝は言った
「よく頑張った…必ず、お前は我が助けよう」
自分達よりも遥かに小さな体でここまで生きようと頑張った少年を死なせまいと、忠勝は布で少年を自分に固定し愛馬にまたがり医者のいる隣町まで風のような速さで走った。
隣町に着いた。
忠勝は少年を見ると顔は先程よりも青ざめているものの、まだ息はある急いで病院へ駆け込んだ。
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