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「……」
か、顔が……暑い……。
……暑いよ……。
私……。
どうしちゃったんだろ……。
なんで?どうして?
こんなに暑く……。
苦しいの?……。
…………。
「ふふふ…………そう、好きな人いないのかぁ」
「……分からない……」
「そう……」
私は顔の火照りを朝の冷たい風で冷やした。
分からない……な……。
「ねぇ、後ひとつ……」
「なんですか?」
「千夏ちゃんは……恋をしてみたい?」
……。
してみたい……。
それは、高校生になる前から……ずっと思っていたことだから……。
「うん……」
「どんな恋をしたいの?……」
私は……。
「綺麗な……恋を……」
なんだか……本庄さんと話してると……素直になっていく……今まで言えなかった思いが口から勝手に出ていく。
「ふふふ……純愛ってことだね」
「うん」
私……純愛がしてみたい。
「そっか……うん!千夏ちゃんならできるよ!応援する!!」
「…………ありがとう」
本庄さんは優しくて美人で…………明るくて。
私とは正反対なのに……。なんだか……私と似ているような気がした……。
…………ハッ。
そんなわけがあるわけない……よね……気のせいだよね……。
「また、何かあったら相談に乗るからね」
……!!
今がチャンスじゃないかな……。
「ありがとう……本庄さん……」
い、言え!!
私、言え!!
「あ、あの!」
「ん?」
「私と……友達になって……ください……」
い、言えた!
言えたよ!!
私、言えたぁ!
「こら」
いたい……。
私は本庄さんにチョップされた。
?
なんで?
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