純愛をしてみたい

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「千夏ちゃんはそこんとこ直していかないとねぇ」 そこんとこ? どこらへんだろ……。 「よし、私今から朝練だら行くけど、また昼休みに屋上で待ってて!!」 「え、あ……うん」 そう言って本庄さんは扉を開けて階段を下りていった。 ……。 あれ? 私今誘われたっ!? お弁当一緒に食べようってこと!? ……!! これって……友達になってもいいよってことなのかな?……。 ……ハッ お弁当がないっ 「ついてないなぁ……」 私は屋上の手すりに捕まりながら上を見上げた。 空はいつもこんなに青いのに……私は……毎日もやもやしている……。 本庄さんが言ったそこんとこっていうのは具体的に何ということまでは分かんないけど……。 多分そういうとこなんじゃと思った……。 自分でも少しは分かっていたりもするのだけど……直すにはまだまだ時間がかかるような気がした……。 今までの生活を全て見直して改善していくより難しいこと……私だからなのかもしれない……他の人なら簡単にできてしまうことなのかも……。 そんなことを考えられる……考えることができる私は、今とっても幸せなのかもしれない……。 清水くん……。 子賀くん……。 本庄さん……。 みんな、みんないい人……。 私に優しくしてくれて、かまってくれて……。 だから……何も恩返しができない私は……。 変わりたいと思う……。 自分の弱いとこ、全部じゃなくていい、時間がかかってもいい……。 あの人たちの前だけ……元気で明るくて………素直で………。 ……。 なんだか急に会いたくなっちゃったな…………。 清水くんに……。
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