友達にっ!

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私は物珍しい物が目に入ったのでそれを手に取った。 「あ、それ!今日のおすすめ!」 「えっ……」 私の目の前にいたのは、金髪で耳と口と眉にピアスを付け、指には黒いマニキュア、顔には濃い化粧。 こ、怖いっ! 「は、ふぃ、ひぁ、ふゅ、ひゃ、ごめんなさい!」 ガン!! 「いひゃい!!」 私は頭を下げた拍子に木でできた机に頭を思いっきりぶつけた。 「もぅ……弥生(やよい)さん」 「どうしたんだ?この子、いきなり謝って……」 「弥生さん、自分の顔見たことありますか?」 「えっ……泣いていい?」 「いや、駄目です」 「私の顔かぁ…………うーん……もしかして怖い?」 「はい」 私は額を押さえながら、立ち上がった。 「大丈夫か?」 「大丈夫です!」 ……思わず本庄さんの後ろに隠れてしまった。 「そんなに私の顔、怖い?」 「こ、こ、怖くないです…………」 「じゃあ、何故隠れる」 「ひ、人見知りです!」 「そ、そうか……じゃあまぁ、とりあえず自己紹介だな」 私は、本庄さんの背中から出てきて、うつむきがちで名前を言った。 「宮家 千夏……です、千の夏で千夏です……」 「千夏かぁ…………名前負けだな」 ピシッ 「私の名前は、桐原 弥生だ……よろしく…………て、どうしたんだ?」 「もぅ、弥生さん」 「ん?」
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