友達にっ!

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授業にはなんとか間に合った。 前の方を向くと、清水くんの席だけが空席で……寂しそうにしていた。 清水くん……何してるだろ……。 ……。 ……。 ……。 まさか、へ、変なことしてないよね!? わ、私の部屋……。 ボッ! まっ! まって清水くんはそんなことする人じゃない! 断じて!違う! と、思う! でも……もし。 あぁーもう少し部屋掃除しとけば良かったなぁ。 それに……下着とか……可愛いの……ない。 もっと可愛いの買えば良かったなぁ。 それなら清水くんに見られても……。 ち、違っ! 私何考えて……。 「お、おい地縛霊がなんか唸ってるぞ」 「誰かに呪いかけてんじゃね!?」 「いやいや、なら自分でとりつくだろ」 「おいおい、なんか頭抱え込んだぞ」 「うわ、なんかペンで書きはじめた」 「外見たぞ、誰かに送ったのか!?」 「あ、また頭抱えたぞ」 「き、奇行だ」 「地縛霊さん、さっきから何してるんだろ?」 「見ない方がいいよ」 「そうそう、呪われちゃうよ」 「あんた、ちょっと見て来なよ」 「いやだよ私、まだ死にたくないもん」 だ、駄目だ……。 考えるな……。 考えたら……駄目……駄目……。 む、無心! 「「「「「「お経唱え始めやがったぁ」」」」」」
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