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「ぃつつ……ぁ、おはよーござーっす。」
「え?どうしたって?この赤く腫れた頬とバンソーコー見てわかりません?」
「昨日ケンカしたんすよ。カノジョと。」
「原因?…よくわかんねぇっすね。ってかいきなりキレたんすよ。マジで。女ってわかんねぇ。」
「まぁデート自体久しぶりで、カノジョがいつも以上に気合い入ってたんはわかったけど…。『もう冬ね。クリスマスどうする?あたし、欲しい物あるんだぁ』とか言いながら左手をひらひらさせてたんすよ。だから、『俺、金ないわー。あ、これだったらやれる』つって、その手にホカロン握らせたらぶちギレされて。わざわざ指輪してる方の右手で平手っすよ?それでほっぺた切れて今に至る…俺可哀想すぎません?可哀想だから飯おごってやろーとか言ってくれてもいいっすよ?」
「へ?そらぁ俺が悪い?なんで?……鈍すぎる?うわーもう枯れてるオヤジに鈍いとか…あでっ、いてぇな蹴るなよジジイ。」
「まぁいいっすよ。女心は永遠に理解出来ないっすから。でも女の暴力はマジ反対だなぁ。…例えば、もろに食らったらKOされるボクサーのパンチとカノジョの平手、どっちがいっすか?俺は断然ボクサーパンチっすね。全力で避けていいアレと違ってカノジョは避けたら更に怒られるから避けれないっしょ?ある意味反則だって。」
「…あ、ちょっと同情してきました?じゃあねー夕飯はおでんがいいなー♪え?調子に乗るな?しょうがねぇなぁ。じゃ一応聞いてあげますよ。」
「飯、どぉします?」
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