死神、神無月の憂鬱

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「うっわマジだw蒼黄すげぇw」 「当たり前だよ(`・ω・´)」 異常に波長が合っている二人は さておき、ぼくは蒼黄さんの見ていた方を睨む。 Bランクくらいの魂が10匹程。 空中を漂うようにしていたそれらは急にぼく達の前に舞い降りた。 「さて、と…」 mさんの声で、誰からともなく 全員が各々の武器を構える。 「「一気にお迎えしてやる!」」 「総力戦ktkrwww」 「あ、あう……」 かっこよくきまったのはmさんと五月雨さんだけだが、攻撃の速さには大差ない。 阿呆みたいに暴れるmさんと蒼黄さんを尻目に五月雨さんは確実な太刀筋で敵を仕留める。 「なつ、油断すんな馬鹿!」 「す、すいません」 五月雨さんに怒鳴られ槍を相手に突き込む。 毎度の如く魂を狩るのはいい気がしない。 しかし、最近「魂」は「人」ではないと切り離して考えるように なってきた。 ―…そんな自分に絶望すると同時に、狩りの楽しさが知らず知らずの内にわかって来たような気が する。 やはり、ぼくには家の……… ヤクザ、『神谷家』の血が流れているんだと実感した。
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