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あの後、なんとかして魂をすべて狩り回収課の二人に魂を連れて来てもらって会社に戻った。
「神無月さん!
怪我ありませんか!? もし怪我をされているのでしたら相手を原形ないくらいにぐちゃぐちゃに「…軋魅さん、落ち着いて下さい。
怪我、してないですから」
焦りながらも確かな狂気を孕んでいる軋魅さんを落ち着かせる。
「いーなぁー、俺も病んデレな
女の子彼女に欲ーしーいー」
「黙って下さいますか?」
「予想外に厳しい突っ込み!?」
後ろで何故かショックを受けている五月雨さんを放置して軋魅さんに向き直る。
ズボンに入っている可愛らしい
小袋を取り出して渡す。
疑問符を浮かべる軋魅さんの目を恥ずかしさから上手く見られずに目を逸らしながらぼそぼそと呟くように喋り出す。
「に、似合うかわからないですが良ければ……」
「あ、ありがとうございます。
開けてもいいですか?」
無言で頷く。
軋魅さんは丁寧に包装をといて
中身を取り出す。
目がキラキラと輝いた。
「可愛いです……!
大事にしますね!」
「あう…、は、はい…。
じゃ、じゃあぼく報告書書かないといけないので…!」
その場から逃げるようにして言った。mさんと五月雨さんが口笛を鳴らして冷やかしてくる。
頬がカッと熱くなった。
彼女を守るためにもっと、もっと強くなろう。そう決意した。
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