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____五年前の夏。
あの人がつくってくれた。
「僕だけの、僕の生きる『理由』」
そして今、生きる理由の『1つ』が終わろうとしていて、
『もう1つ』の僕の生きる『理由』が生まれる。
いくらなんでも、無理だと思っていた。『理由』______
僕は「カサ」を手放し、
あの人のあの手に触れた。
___________。
「君の生きる『理由』は、
『また、オレに会って、手をつなぐ』こと。あと・・・
『死ぬまでオレのそばにいる』こと。オレの生きる『理由』は
『また、君に会って、手をつながれる』そして、『死ぬまで君といる』ことかな」
「あの!あなたの名前は?」
また、触れる。あの時と同じ温かい手に・・・
「フフフ。オレはね・・・・・・」
END
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