『言葉に出来ない心の中』

4/14
前へ
/14ページ
次へ
  『一輪の華』 高く高く天に近い場所に一輪の向日葵。  その向日葵は 弱音を吐かず一人でも誰にも心を許さず 周りの山や草や雲太陽自分よりも小さな虫達の話をいつも聞き 励まし癒し皆に元気を与えていた。 だから皆からは無くてはならない大切な存在だった。            でもそんな向日葵も誰にも言えずにいたが心に大きな寂しさを抱えていた。誰か私に触れて誰か私に暖かさを下さい…。  でも… 向日葵は皆に心配や 悲しませる事を恐れ 決して下を向かず涙が出そうな時は 雨の日を待ち上を向き笑顔で皆に分からない様にそっと泣いていた…。でも向日葵が恋をした相手も向日葵の事が気になり 何度も向日葵に問い掛けた…。でも向日葵は大丈夫だよ。っと笑顔で答えるばかり…相手は寂しくなり不安になり向日葵の事を忘れ様と決心した…。 それでも向日葵を忘れる事が出来ず 向日葵に問いただした。  「向日葵さん貴方は何でそんなに我慢するの?貴方は凄く悲しい目をしてる…どうしてそんなに無理をするの?私は貴方の心の声を聞きたい…」          その瞬間向日葵は今まで見せた事もない大きな涙と声を出し相手にもたれ泣き出した…。向日葵が恋をした相手百合の花。 百合の花は向日葵を優しく暖かい両手の葉で大きな向日葵を包み込んで向日葵を落ち着かせた。 向日葵は百合の花だけに心を許し 残りの路を共に歩んで行った。互いに決して変わる事の無い気持ちを伝え二輪の花は仲良く幸せな生涯を送った…。                         でもそんな向日葵が恋をした。  でも向日葵はその相手にも中々心を許さず…image=460803519.jpg
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加