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キーンコーン
カーンコーン─・・・・。
「では、これで授業を終わります。
明日、ちゃんと課題やってくるように!!」
ガタガタガタッ
「きりーつ。気おつけ、礼!」
窓からの茜色をした日光が生徒達を照らしている。
礼をしたらすぐさま教室から飛び出す男子生徒を横目にわたしは机のなかを探り、数本のペンしか入らなそうな小さい筆箱をとりだす。
ファスナーをあけ、
やはり、数本しか入っていないペンをかき分け、三角のプラスチックのチップをとりだす。
それをブレザーのポケットにしまうと、
教室を出た。
教室を出た瞬間、気温が微かに下がり
ヒンヤリとした冷たさが頬を撫でる。
これから私は
“軽音部”へ行くのだ。
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