3年1組

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練習初日にして、既に後悔と不安いっぱいになっている薫。 それに対して、やる気満々になっているあずさと裕子。 話が少しに戻るが、今朝、母さんに言われた言葉を思い出す。 「薫、賽は投げられたのよ。後戻りする事は事態をより面倒にするのよ。やるしかないの。自分の決めた事には最後まで責任をまっとうしなさい。」 母さんの言うことに間違いはないような気はする。しかし、今回はそれを当てはめるべきなのかは疑問だ。しかも母さんは笑いながら、その発言をしていた。 (それに…) その後の母の言葉が薫をげんなりさせていた。 「そうそう、心配しなくても下着の準備はしておくからね。」 「どうして…」 分かったのかと言おうとしたが、それを飲み込んだ。 「どうして分かったのかって。私はあんたの母親よ。あんたの不安材料は分かっちゃうのよね。」 母さんには敵わない。 ともかく、想定していた不安は若干解消された。スケベ心であずさがもし貸してくれたらと考えていたが、そんな事になったら(100%ありえないだろうが)、色んな意味で無事に済まないだろう。 「俺、無事に文化祭終えられるんだろうか。優勝うんぬんより、そちらの方が心配だ。」 薫の受難はまだまだ続く。
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