序章の続き

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俺の家は普通の一軒家。 広さはそれなりにしかない。 自転車は玄関から出て横の駐車スペースのところにある。 鞄を自転車のカゴにいれ、鍵を開ける。 携帯で時刻を確認すると8時3分。 8時40分までにつけばいいのだが、なんとか間に合いそうだ。 間に合うとはいえ、少し急がねばならない。 なぜならば今日は始業式。 クラス割りが発表されて少し混雑するだろうな。 クラスはどこだろう、可愛い子はいるだろうか、担任はだれになるだろうか、などと考えていた。 交通量の多い道路達を抜け、時々裏道を通ったり。 車が通り過ぎるあのやかましい音を聞いたり、聞こえなかったり。 いつもの道をいつものように自転車で駆けていくと俺の通う高校が見えてきた。 私立城ヶ崎高等学校。 俺は公立に行きたかったのだが、受験に失敗しやむなくここに入学した。 あの時は母さんにはこっぴどく怒られた、母さんに迷惑をかけたと今でも思う。
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