1.空色の髪の少女

9/9

54人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
俺の家に招待するって…… 『海斗、女の一人や二人連れ込んできて見やがれ!』 朝の親父の言葉。 ソラを家に招待するなんてそんなこと、絶対にできないじゃねぇか。 つってもこのままほっとくわけにもいかないし、これから学校にも行かなきゃいけないし……。 そうだよ。取り敢えず学校行かなきゃ! 「今は無理だ。俺も学校に行かなきゃいけない。だから俺が帰ってきてからにしよう」 確か午前中には終わるはずだから 「1時、午後1時に確かこの近くに公園があっただろ?そこに待ち合わせだ。いいだろ?」 頼むから断るなよ?俺を早く開放してくれ。 「わかりました」 何か考えた様子だったが、了承してくれた。 これでやっと解放。しょうがない走るか。 「と、その前に。さっき助けてくれてありがとな、ソラ。危うくお陀仏だった」 それへの返答は無言だった。 空色の髪の少女。おそらく宇宙人。 このときソラと"初めて"出会ったのだ。
/208ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加