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今の時刻はっと、1時57分。あと3分で2時か。
1時?なんかあったような、なかったような……。
「ねぇねぇ、次はカラオケ行こうよ。ね?いいでしょ?」
「いいなぁ!カラオケ!海斗もいいだろ?」
「あぁーー!!忘れてたぁ!!」
俺は今日なんで遅刻したんだよ。なんで遅刻魔の名が通ってるんだよ。
全部あいつのせいだろ。
そして、あいつとの約束。
『1時、午後1時に確かこの近くに公園があっただろ?そこに待ち合わせだ。いいだろ?』
どうすんだよぉ……。あん時はその場しのぎで特に何も考えずにそう言っちゃったけど……。
どうすんだよぉ……。
「どうしたんだ、海斗?なんか顔色悪いぞ」
「ああ、ちょっと嫌なこと思い出した」
どうする?このままバックレるか?
いや、よく考えろ。相手は地球外生物かもしれないんだぞ。もし無視でもしたら地球破滅なんてことも……。
「俺、ちょっと用事があるんだ。悪いな、どうしても外せない用事だ」
「女の子との約束かぁ?さすがは恋愛部」
いつもならここでそんな部活動は存在しない、とでも突っ込んでいただろうか。
でも生憎そんな余裕はないんだ。すまないな、悠真よ。フォローする時間も惜しいんだ。地球壊滅してからじゃ遅いからな。
て、ことだからお代を出している時間さえ惜しいんだ。
「てなことで、じゃあな。また週明けに会おう」
「ちょ、金置いていけぇ!」
その声は俺には届かない。……ことにした。
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